当社は「全国JOCジュニアオリンピックカップ水泳競技大会」に出場した全選手のスチール撮影しています

JOC観戦記 2006 SPRING 3日目

第28回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会
期日 2006年3月27日(月)・28日(火)・29日(水)・30日(木)
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名鉄SS半田のリレーメンバー(写真左から:布野遼太選手・加藤光選手・榊原司選手・雨宮和輝選手)と夏間コーチ
名鉄SS半田のリレーメンバーと夏間コーチ
(写真左から:布野遼太選手・加藤光選手・
榊原司選手・雨宮和輝選手)
本番前、メインプールでウォーミングアップする選手たち
本番前、メインプールで
ウォーミングアップする選手たち
チームメイトに声をからして応援
チームメイトに声をからして応援
教え子に檄を飛ばすコーチ陣
教え子に檄を飛ばすコーチ陣
決勝に望んで、背中にも緊張感が漂う
決勝に望んで、背中にも緊張感が漂う
リレー表彰風景
リレー表彰風景
「ぱちゃぽ」は大会マスコット
「ぱちゃぽ」は大会マスコット
速報に見入る父兄の方々
速報に見入る父兄の方々
見事に優勝した「かしまAZ」リレーメンバーと柿倉コーチ
見事に優勝した「かしまAZ」リレーメンバーと柿倉コーチ
 東京は朝から強い風が吹き荒れて、せっかく満開を迎えた桜が心配になってしまう天候。レースも、天候同様に波瀾万丈で、強いと思われた選手が敗れるなど思わぬ番狂わせもあり、勝負は水ものと言われるが、本当にきわどく見逃せないレースが続いている。
そして今日からは、いよいよリレーがスタートする。競技の中でも人気種目なだけに、朝からたくさんの観客が訪れていて、3日連続の大入り満員だ。入場時の混雑の中で、泣いている子供の手を引っ張ってまで駆け足で会場へと向かう親御さんの姿も見られる。
一方メインプールに目を移すと、昨日以上に大勢の選手たちが練習に励む姿が目立つ。リレーが始まるということもあってか、選手にもピーンと張りつめた空気が流れている感じがする。そんな中、私たちドリームネットワークのスタッフも、連日、緊張する撮影が続いて、疲労困憊の様子だが、それでも最高のシャッターチャンスを逃すまいと、選手に負けずに集中力を高めて、撮影に望んでいる。
今日、リポートするのは、名鉄スイミングスクール半田の布野遼太選手・加藤光選手・榊原司選手・雨宮和輝選手のリレーメンバーと夏間コーチ。
4人の中でリーダーは?と質問すると、3人がいっせいに雨宮選手を指さす。チームの結成は、去年の5月で、このメンバーでのJO出場は、初めてになる。夏間コーチによれば、「大会を目指して準備はしてきましたが、なかなかリレーのレース経験を積む機会に恵まれずに、思うようにタイムが伸ばせませんでした。今回の出場もなんとか紙一重で、勝ち取ったものです」とのこと。
選手のJO出場回数は、布野、加藤の両選手が初出場で、榊原選手が7回目、雨宮選手が6回目という。レースについて聞いてみると、布野選手は「得意なものを作りたくて水泳をはじめました。今日は、もう少し早く泳げればよかったと思います。次はもっと頑張ります」。加藤選手は「いいタイムが出たので大満足です。水泳を始めたきっかけは、水で遊びたかったので(笑)」と、2人が水泳を始めたきっかけが対照的なのが面白い。
一方、榊原選手と雨宮選手は、2人と比べると余裕たっぷりな感じ。たまたまスクールが近かったから水泳を始めたという榊原選手は「今日は、疲れました」と素直な感想。お母さんの薦めで始めたという雨宮選手は「もう少し早く泳ぎたかった」と悔しそう。
それでも、夏間コーチは「初出場の選手がいる中で、みんな頑張ったし、いいタイムだったと思いますよ」と、満足顔。どんな時にも、選手を信頼するコーチに対して、選手からは「いい先生」「格好いい!」「悪いところをしっかり指摘してくれる」・・・。やっぱり、スポーツを通じた人間関係って、いいですよね。
いつも撮影でお世話になっている「かしまAZ」が、13〜14歳・男子メドレーリレーで優勝したというビッグニュースが飛び込んできた。さっそく柿倉コーチに話をうかがいにいくと「持ちタイムから、ひょっとすると狙えるかなとは思いましたが・・・本当に優勝するとは・・・。僕にとって金メダルは、初めてなので、とにかく嬉しいですね」
今大会から13〜14歳とCSのリレーの表彰は、チーム4人で表彰台に上がるようになったのだが、「かしまAZ」の表彰台での笑顔が、今日の大会の中で一番輝いて見えた。

レポート 菅野 了
主催:(財)日本水泳連盟
主管:東京都水泳協会
後援:(財)日本オリンピック委員会・読売新聞社
特別後援:東京海上日動火災保険株式会社
協賛:株式会社デサント
協力:(社)日本スイミングクラブ協会